トイレのつまりを自分で直す方法を水道屋が伝授します!
目次
トイレがつまってしまったら?
毎日何度も使用するトイレがつまってしまうと、焦って自分で何とか直せないかと考える人が多いも
のです。
しかし、トイレの仕組みは意外とデリケートで、修理の方法を間違ってしまうとかえってつまりを悪化させる原因になります。
自分で直すときには、事前に正しい知識を身につけたうえで修理に当たりましょう。
なぜトイレの詰まりが発生したのか!?まずは症状チェックをしましょう
そもそも、なぜトイレのつまりは発生するのでしょうか。
☑︎ 便器の中で異音がする
☑︎便器のさらに下の方から異音がする
→①へ
☑︎ウォシュレットから異音がする
☑︎水が少し流れる
→②へ
☑︎便器の中の水が少なく異臭がする
☑︎水を流すと水位が上がってくる
→③へ
異物を流してしまったことによるつまり
トイレのつまりの多くは、流してはいけないものを便器に流してしまったことによって起こります。
特にティッシュペーパーや吐しゃ物が、トイレづまりを起こしやすい部分に引っかかると、一気に流れにくくなります。水流が弱ければなおさらです。
基本的に水洗トイレに流していいものは排泄物とトイレットペーパーのみです。
それ以外のものを流してしまうと排水がうまくいかなくなり、トイレの詰まりが起こります。
小さいものだから大丈夫と思って、トイレに流してしまわないようにしましょう。
また、トイレットペーパーも一度にたくさん流したり、水に溶けないタイプのペーパーを使ったりするのは避けるようにしてください。
水流の圧力不足
水流の圧力不足もトイレのつまりの原因です。
多くの水洗トイレには大・小それぞれのレバーが付いていますが、流すときには目的に合わせたレバーを選ばなければ、満足のいく水流が得られないことがあります。
節水のため、タンク内にペットボトルを入れている人もいますが、これは水流の調整を狂わせる原因となり、ひいてはつまりを引き起こす原因となりえます。
便器内のせきや排水路による詰まり
トイレはカーブ状の排水路になっていて、便器内に水がたまる作りになっています。
この水たまりが下水管からの悪臭と虫の侵入を防いでくれているのです。
しかし、大量の水や排泄物などが流れてくると排水路の急なカーブを登り切れずにせきと呼ばれる部分で詰まりが発生してしまいます。
ここで紹介した3つの原因のうち、ひとつだけが当てはまっている場合もあれば、複数の原因が重なってトイレの詰まりが発生しているケースもあります。
便器やその周りの状態をしっかりと目視したうえで、トイレの詰まりの原因を追究しましょう。
詰まりやすいトイレメーカーってあるの?
メーカーによって便器のかたちはさまざまであるため、一概にどのメーカーのトイレが故障しやすいとは言えません。
しかし、古い便器や排水管を長期間使用していると経年劣化でどうしても詰まりやすくなります。
また節水タイプのトイレはエコで快適ですが、流れる水量が少ないためにペーパーがしっかり流れず、トイレ詰まりを起こしてしまうことも。
もしもトイレの詰まりが頻ぱんに起こるということであれば、一度業者に根本的な原因を探ってもらい、トイレリフォームを考えるのもいいかもしれません。
トイレのつまりを放置するとどうなる?
トイレの詰まりは原因によっても異なりますが深刻ではない場合、しばらく時間を置くことで改善され、水位が下がっていく可能性があります。
しかし、しばらく経っても直らない場合、自分で直すなり業者を呼ぶなりして改善を試みましょう。
トイレが詰まったままの状態にしておくと、いきなり水や汚物が便器からあふれてきたり、悪臭が漂ったりするようになります。
あまりに大量の水があふれると、床を傷めてしまうので早急な対策を取りましょう。
実際に集合住宅でトイレ詰まりを起こし、あふれた水が階下に浸透して高額賠償が発生してしまった事例があるほどです。
【道具が無くてもすぐ実行】トイレつまりを自分で解消する方法
トイレのつまりを自分で解消する方法としては、水またはぬるま湯で流す手段が挙げられます。
トイレットペーパーなど水に溶けやすいものがつまった場合には水を、そうでないものにはお湯を使うといいでしょう。
お湯に重曹や洗浄剤を組み合わせるとより効果的です。
このときのポイントは、水またはぬるま湯を一気に流しすぎないこと。
ペットボトルなどに入れて、少し高い場所からじょろじょろと注ぐようにしましょう。
便器内の水位が高ければ、バケツなどで水を汲みだして調整するとつまりの部分までアプローチできます。
増やした水量が減るまで、決してレバーを引かないようにしてください。
【道具を利用!】トイレつまりを自分で解消する方法
水やお湯を流してもトイレのつまりが解消されない場合、ホームセンターや量販店で販売されている道具を使ってみることをおすすめします。
ラバーカップ(スッポン)を使う
トイレのつまりを解消してくれる身近な道具といえば、なんといってもラバーカップ(スッポン)でしょう。
黒いカバーに長い柄がついているスッポンは一般的にラバーカップと呼ばれています。
ラバーカップを使うときには汚水の飛び散り防止として、ビニールシートで便座周辺を覆います。
このときシートの真ん中には穴をあけて、ラバーカップを押し込み、排水口に向かって何度か押し引きしましょう。
つまりが取れたと感じたらバケツに汲んだ水を流して、つまりが取れたかどうかを確認します。
薬品やパイプフィニッシュを使う
排水管の流れがトイレのつまりの原因である場合、専用の薬剤やパイプフィニッシュを使うのもひとつの手です。
パイプユニッシュは家庭用に作られているためやや弱く、つまりが深刻な場合は業務用の薬品を使ってみたほうがいいのかもしれません。
商品に記載されている使用方法に則って使うようにしてください。
ワイヤーブラシを使う
排水管の掃除に使用するワイヤーブラシは、細長い金属の羽根状になっていて、先端部分を排水管に差し込んで使用します。
そうすることによって、つまりの原因となっている異物を崩し、流れがよくなるのかもしれません。
ただし、ワイヤーブラシは専門業者でもやや取り扱いが難しいため、自信のない人は避けた方が良いでしょう。
プロ直伝。トイレのつまりを治す時の注意点
トイレのつまりを自分で解消しようとしたところ方法を誤って、余計悪化させてしまった事例は少なくありません。
器具や薬剤の使用法を間違えると、汚水が飛び散って室内に充満してしまうことがありますし、最悪の場合、便座や排水管を壊して新しいものに取り替えなければならない可能性があります。
それでも自分で作業するときには、感染症を防ぐために必ずゴム手袋をつけましょう。
ウォシュレット等の電源がある場合は、感電を防ぐために切ってから作業をするようにしてください。
業者依頼の前にできる応急処置
どうしてもトイレの詰まりを解消できずに水道業者を呼ぶことになった場合、「業者が全部直してくれるからいいや」と言ってトイレを放置しておくのはやめましょう。
トイレから水漏れするおそれがあります。
その危険性を回避するために業者を呼んでから到着するまでの時間、止水栓は閉じておくようにしましょう。
便座のふたも閉めておき、ウォシュレットの電源は落としておくとさらなるトラブルを防げます。
それでもさらなるトラブルが発生する可能性はゼロではありません。
問題が起きてしまわないように、すぐに駆け付けてくれる水道業者を選ぶことをおすすめします。
どうしても自分ではトイレのつまりが治らない場合
自分で修理を試みても、どうしても直らない場合は、プロの専門業者に依頼することを考えてみてください。
業者に頼む判断基準としては、つまりが発生したときの便器の水位をチェックしましょう。
通常便器の水が下がっていくものですが、全く減らない場合はつまりが深刻である可能性が高いものです。
また、普段から流れが悪いようであれば、便器自体が経年劣化していて、トイレがつまりやすくなっている可能性が高いです。
こうなると姑息的につまりを解消しても、また同じトラブルが起こりやすくなります。
トイレの修理を専門業者に依頼したいと考えている方は、ぜひ中部水道修理株式会社にご相談くださいませ。
迅速な対応が必要なトイレの修理には、最短15分で担当者によるお伺いが可能です。
トラブルは24時間電話で受け付けておりますので、深夜に起こったトイレつまりもお気軽にご相談ください。