すぐに給湯器の故障を直したい!故障の確認方法から対策までを徹底解説
お風呂を沸かしてくれたり、キッチンでお湯を出してくれたりと、家庭で大活躍する給湯器。そんな給湯器がいきなり故障したら困りますよね。ここでは給湯器の故障した場合の原因や対応を紹介します。
目次
給湯器が故障した時のサイン
「最近、給湯器の調子が悪いのかも?」と感じた時には、以下のポイントをチェックしてみましょう。煙や臭いなど、給湯器の故障のサインは至るところに出るものです。
熱いお湯が出ない
なかなか着火せずに、お風呂やキッチンから熱いお湯が出なくなった場合、給湯器が劣化している可能性があります。また、お湯が出るまでに時間がかかるときも、給湯器が故障しかけている可能性があります。
温度が安定しない
「熱湯が出たかと思ったら、今度は水が出るようになった」など、温度が安定しないときは、給湯器の故障のサインかもしれません。設定温度よりも明らかに出るお湯の温度が低いときには、故障を疑ってみてください。
ぬるいお湯しか出ない
しかし、設定温度のお湯が出ないからといって、一概に故障とは言い切れません。
給湯器にはガス検知機能がついていて、微量のガスを検知するとガスが遮断されてしまい、一時的にお湯が出なくなってしまうのです。
ガスが遮断されてしまった場合、一度家じゅうのすべてのガス機器を止めてガスメーターの黒いキャップ(復帰ボタン)を外しましょう。
復帰ボタンをゆっくりと押して手を離したら、赤ランプの点滅を確認してください。
黒いキャップを元に戻して3分待ちましょう。これで給湯器を稼働できるかもしれません。
また、給水栓やガス栓が全開になっているかどうかも確認してください。
他にも、お湯を貯めることはできても追い炊きができないときには、お風呂のフィルターが詰まっている可能性が考えられます。定期的にフィルターは確認するようにしてください。
最後に、ガスの温水機器の元バルブがきっちり閉まっているかどうかも確認しましょう。
上手く締まらない場合、パッキンが劣化していてお湯が出なくなっている可能性があります。元バルブが締まらないとなると水漏れを起こし、漏電事故に発展しかねません。パッキンの交換は自分ではなかなかできるものではありませんので、業者に相談することをおすすめします。
変な音がする
ガス給湯器はガスで着火するものであるため、着火時には「ボッ」といった異音が出るのは普通です。しかし、小さな爆発音や「ピー」といった笛のような音、また「キーン」といった共鳴音などの音が聞こえたら注意してください。
爆発音は不完全燃焼を起こしている可能性がありますし、「ピー」音はファンモーターにトラブルが発生している可能性大です。また、共鳴音はウォーターハンマー現象といって配管の破裂につながる危険性があります。
いずれも大事故につながりかねない重要な現象であるため、違和感を覚えたらまずはガス給湯器の電源をオフにしてガスの臭いを確認しましょう。臭いを確認したらすぐに業者へ相談するようにしてください。
異臭がする
異臭の発生も、給湯器の不調の代表的なサインです。
臭いの種類は、大きく分けると以下の2つがありますが、他にも異臭を感じたら業者に連絡して確認してもらうことをおすすめします。
ガス臭い
ガスの臭いが発生している場合、ガス漏れを起こしているか、不完全燃焼している可能性があります。
ガス漏れであれば爆発、不完全燃焼の場合は一酸化炭素が発生するおそれがあり、いずれにしてもかなり危険な状態にあるため、すぐに修理対応をしてもらいましょう。異音と異臭の両方が出ている場合であればなおさらです。
酸っぱい臭いがする
給湯器からツンとした酸っぱい臭いがする場合、燃焼時に給湯器が不具合を起こして未燃ガスが排出されている可能性大です。
目が痛くなるような刺激を受けることもありますので、放置は絶対にやめましょう。ガスの元栓をしっかりと閉めて、専門の業者に連絡するようにしてください。
煙が出ている
冬に給湯器の排気口から白い煙が出ることがありますが、これは湯気であるため心配する必要はありません。しかし、白い煙が出続けている場合や、以下のケースでは注意が必要です。
異臭がすると共に煙が出ている
白い煙であっても、異臭が一緒に出ているようであれば、異常を疑ったほうが良いかもしれません。
水蒸気ではなく給湯器の不調によって、煙が発生してしまった可能性が考えられます。
黒い煙が出ている
ホコリや燃焼機器の故障で不完全燃焼を起こした場合、給湯器から黒い煙が出ることがあります。
この状態を放置しておくと一酸化炭素が発生してしまうかもしれません。
給湯器が故障した時によく出るエラーコード
給湯器が故障した時には、給湯器にエラーコードが表示されます。
コードはメーカーによって異なりますので、自宅の給湯器に合わせて確認してください。
ノーリツ給湯器
・111/11(燃焼制御装置の非検知)
・120(燃焼制御装置の非検知)
・140/14(過熱防止装置作動)
・632(ふろ循環不良)
・710/10(燃焼制御回路)
リンナイ給湯器
・100(給湯能力ダウン運転)
・101(給湯能力ダウン運転)
・102(ふろ機能寿命予告運転)
・103(暖房燃焼改善運転)
・260(水位電極検出不良)
コロナ給湯器(エコキュート)
・E14,E16(配管の凍結)
・E20(水位センサー異常)
・E28、H16(循環口フィルターの汚れ)
・H31(圧力スイッチの異常)
パーパス給湯器
・11(給湯連続燃焼異常停止)
・30(ガス種選択異常)
・50(給気フィルター詰り)
・111(給湯点火不良)
・122-01・02(給湯失火・給気汚染異常)
給湯器が故障する主な原因
給湯器の故障の原因はひとつではありません。「調子が悪いかも?」と感じたら思い当たる節がないか、以下の項目をチェックしてみてください。
耐用年数を超えている
一般的な給湯器の寿命は10から15年と言われています。メーカーや設置環境によっては8年程度で寿命を迎えることもあります。メーカーで定められている設計標準使用期間を確認し、期限を超えている、もしくは期限が迫っているようであれば、寿命と考えたほうが良いでしょう。
災害や気温による影響
「地震が発生して落下物が給湯器にあたり、壊れてしまった」「水害で給湯器が水没してしまった」など、自然災害をきっかけに給湯器が使えなくなることがあります。積雪によって不完全燃焼異常着火を起こすこともあります。
特に屋外に設置するタイプのガス給湯器は天候の影響を受けやすいので要注意です。自然災害時発生時には一時的に運転スイッチをオフにするなどして、極力給湯器の使用は控えてください。
給湯器が故障したら修理と交換どちらが正解?
給湯器が故障してしまい、自分たちで直せそうにないときには、修理をしてもらうか、それとも交換をしてもらうか悩むところです。給湯器が寿命を迎えている場合は、交換したほうが長く安く済ませられます。
それ以外の場合は一度業者に相談し、見積もりを取りながら決めると良いでしょう。
費用について
給湯器メーカーの保証期間内であった場合、無料で修理を受けられるため、修理の依頼をおすすめします。
もし保証期間を過ぎているのであれば、交換・修理した場合の見積もりを業者から取ってみてください。複数箇所の修理が必要な場合、5~6万円かかることがあります。
給湯器を交換することになった場合、本体と工事費用をあわせて10~15万円程度で依頼できます。どちらのほうがリーズナブルかつ長く使えるのか熟考したうえで選択しましょう。
かかる時間について
一般的な給湯器本体の交換には2~4時間程度かかります。特殊なものであれば6時間程度かかることも。
修理は給湯器の状態によりますが、簡単なものでしたら30分程度で済ませられます。交換と修理でかなり所要時間の差が出ますので、交換を選択する場合は時間に余裕を見ておきましょう。
賃貸やアパートで給湯器が故障したらどうすればいいのか
アパートやマンションなどの賃貸物件で給湯器が故障した場合、まずは大家さんやオーナーに対応方法を聞いてください。独断で給湯器の修理や交換をしてしまうと、後々トラブルを招くおそれがあります。本来であれば無償で受けられるはずだった修理・交換も、自分で済ませるとすべて自己負担です。故障したと思ったらオーナーの指示を仰ぎ、指定の業者に依頼してください。
まとめ
給湯器が故障してしまうとお湯が出なくなり、お風呂に入れません。冬場の洗い物にも苦労しますので、できるだけ早く対応してくれる業者に依頼することをおすすめします。
愛知県名古屋市に本社を構える中部水道修理では、水道修理だけではなく給湯器の修理・交換作業も請け負っています。24時間365日受付をしていて、スピーディーな解決を期待できます。
深夜や早朝の給湯器トラブルにも対応していますので、トラブル発生時にはお気軽にお問い合わせくださいませ。見積もりは無料です。