お風呂がつまり、水があふれてしまう…すぐにできる解消法とは?
バスタブや洗い場からお湯を流そうとしたとき、うまく流れずに水があふれてしまったことはありませんか。
短時間で大量の水を使うお風呂場は、つまりが発生しやすい場所のひとつです。
今回はそんなお風呂にスポットをあて、水があふれてしまう原因と解消法について迫ります。
お風呂のトラブルが発生した場合の参考にしてください。
目次
お風呂の水が流れる仕組み
参考:お風呂の水が流れない?浴室のつまりを解消する簡単な方法と予防策
https://www.suido-trouble.net/bath/post-338/
お風呂の排水溝の最大の特徴は、ユニットバスの場合、ふたつの排水溝がひとつの室内に存在するということ。
ひとつは浴槽の中の排水栓、そしてもうひとつは洗い場の排水口です。
このふたつは別々に排水管へつながっているわけではなく、
この図のように洗い場の排水口に浴槽の排水栓から出ている管がつながっていて、
洗い場の排水溝の排水トラップと結合して排水管につながっているのです。
複雑なように思えますが、この排水トラップがなければ下水道の悪臭や硫化水素などのガスが室内に湧き上がってしまうため、
排水管には必須のものいえます。
害虫やネズミなどの発生を防ぐ機能もあります。
このような仕組みになっていることから、
お風呂場の排水溝につまりが発生した場合、排水溝のパーツ全体の中のどこかにつまりの原因があると考えられるのです。
お風呂でつまりが起こってしまう箇所
お風呂でつまりが起こってしまう箇所は大きく分けて4つあります。
つまりが発生した場合、一度それぞれの箇所を確認してみてください。
浴槽の排水栓
浴槽の排水栓は比較的小さく作られているため、固形物が流れてしまう可能性は少ないものです。
しかし、一度に栓を抜いて大量のお湯を流すことになるため、排水管に負荷がかかり、つまりを起こしてしまうことも。
また、入浴剤のカスや皮脂などによって、つまりが発生する可能性も考えられます。
洗い場の排水溝
洗い場はシャンプー・コンディショナーをした後の髪の毛や石鹸のカス、また髭剃りをした場合はヒゲなど、さまざまなものが流れる箇所です。
そのためどうしてもつまりやすい箇所といえるでしょう。
この場合、排水溝周りにたまっている髪の毛などの固体を取り除くことで、つまりが解消されるかもしれません。
普段から洗い場から固形物や排水管を傷つける原因を極力流さないように、髪の毛などの流入を防ぐヘアキャッチャーなどを貼っておくことをおすすめします。
排水トラップ
お風呂の排水トラップはひとつしかなく、
浴槽の排水栓と洗い場の排水口、ふたつぶんの悪臭の逆流をストップさせる役割を果たしています。
この排水トラップは水をためるために複雑な構造になっています。
さらに浴槽の排水栓から流れてくる水が合流するポイントでもあるため、つまりが発生しやすい箇所といえるのです。
この排水トラップには、おわん型の被せ物がついている「ワントラップ型」と、貯水部分がドラムのような形をしている「ドラムトラップ型」のふたつがあります。
前者は比較的自分でも手入れしやすいものですが、
ドラムタイプだと自分で手入れするのが難しいことも。
その場合は排水管洗浄剤を使って、汚れを取り除く人が多いようです。
排水管
前述の通り、お風呂の排水管は複雑な仕組みになっているため、
洗い場の排水溝や浴槽の排水栓から流れた髪の毛や石鹸カスなどが、排水管の中でつまってしまう可能性があります。
ゴミ受けや排水トラップを外しても水が流れない場合、
排水管の奥につまりの原因が存在すると考えられます。
排水管のつまりは基本的にパイプユニッシュなどの排水管洗浄剤で解消できますが、
あまりにも汚れがしつこいときには、業者を呼んだほうがスピーディーに解決できるかもしれません。
お風呂のつまりが起こる原因3選!
ここからはお風呂のつまりで多い原因を3つ紹介します。
髪の毛
お風呂のつまりの原因として最も多いのは、やはり髪の毛です。
特に女性の長い髪の毛は排水溝で引っかかることも多く、その分つまりやすいといえます。
カビ
大量の水を使う浴室は、どうしてもカビが発生しやすい場所といえます。
あまりに大量のカビが発生するとつまりの原因になりますし、
何より不衛生ですので、定期的にカビ掃除や対策をおこなうようにしましょう。
石鹸やシャンプーのカス
一見目につきにくい石鹸やシャンプーのカスも、つまりの原因となります。
お湯と混ざって流れているときには気にならなくても、日々堆積していくことによって大きな塊となってしまうので要注意です。
排水管にこびりついた汚れはそう簡単に取れないので、パイプユニッシュなどを使った対策が求められます。
賃貸・アパートでお風呂の排水溝のつまりが起こったらどうする?
アパートやマンションなどの賃貸物件でお風呂の排水溝のつまりが発生した場合、すぐに業者を呼ぶのではなく、
物件の管理会社や大家さんへ連絡するようにしてください。
管理会社が住宅トラブルに備えて業者と提携している場合は、その業者が無料で対応をしてくれるかもしれません。
トラブルの原因が明らかに自分達にある場合、費用は自己負担となる可能性が高いものです。
しかし、入居後間もなくして起きたトラブルであれば、
管理会社が負担してくれる可能性があるので、必ず話し合って確認してください。
自分たちで業者を呼んで、あとから管理会社に報告した場合、いかなる原因であっても自己負担になってしまうので気をつけましょう。
自分でできるお風呂のつまり解消法
お風呂のつまりが発生した場合、その原因が軽微なものであれば自分たちで解決できる可能性があります。
まずは自分たちで解消できないか、以下の方法を試してみてください。
パイプユニッシュ(薬剤)を使う
もっともポピュラーの手段といえば、パイプユニッシュなどの薬剤を使って排水管の流れを改善する手段でしょう。
パイプユニッシュはドラッグストアや量販店で気軽に購入できるため、すぐに試すことができます。
一方で、市販のものは効かないという声もあります。
その場合は強力な業務用薬剤を選んで試してみると良いでしょう。
重曹やお酢を使用する
軽度の汚れの蓄積がつまりの原因である場合、重曹とお酢が効果的です。
重曹を使うときには、まず排水溝の汚れを軽くとり、0.2L程度の重曹をつまりの上にかけていきましょう。
さらにその上から0.1Lほどのお酢をかけると、より効果的です。
30分程度おいたらお湯でゆっくりと流しましょう。
アルカリ性である重曹は皮脂や垢など酸性の汚れに、反対にお酢は酸性であるためシャンプーや石鹸など、アルカリ性のものに効果的です。
ラバーカップを使用する
トイレがつまった時によく使われるラバーカップは、
実はお風呂の排水溝つまりにも効果的。
特に固形物を落としてしまった場合、ラバーカップを使用することでつまりを解消させられます。
ラバーカップを使うときには排水溝を水で浸してからラバーカップを乗せ、押し引きしていきましょう。
ただし排水トラップがドラムタイプである場合、ラバーカップの使用は難しいと言われています。
真空式パイプクリーナーを使用する
ここまで紹介した方法でもお風呂のつまりが解消されない場合、真空式パイプクリーナーをお試しください。
真空式パイプクリーナーとは、ラバーカップよりも強い圧力と吸引力をかけて、排水管のつまりを解消するツールです。
台所やトイレ、洗面所やお風呂などさまざまな箇所に使用できる一方、扱い方が簡単で使いやすいのがメリットです。
使い方は、本体の先端にあるゴム部分を排水口に当てて、レバーを押したり引いたりするだけです。
ラバーカップと同様、1回の押し引きだけで必ずしもつまりが解消するわけではないため、何回か押し引きを繰り返しましょう。
ホームセンターなどで2,000円~3,000円ほどで購入できるため、つまり対策にお風呂用の真空式パイプクリーナーを用意しておくのもひとつの手です。
ワイヤーブラシを使用する
ワイヤーブラシは、数十cm~数mの長いワイヤーの先端に、固いブラシが付属しているツールです。
排水管の奥にあるつまりの原因を、ブラシで直接削ぎ落しながらつまりを解消できます。
使う際は、水道の水を少しずつ流しながら、排水口にワイヤーブラシをゆっくりと入れていきます。
つまりの原因にぶつかって奥に入れられなくなったら、ワイヤーブラシを回転させたり上下に動かしたりしながら、汚れを削ぎ落してください。
一方、お風呂の排水管については、長いワイヤーブラシを使うことでつまりの原因をさらに奥へ押し込んでしまい、つまりが悪化するとも言われています。
排水管の比較的浅い部分につまりの原因がある場合はワイヤーブラシを使うのも得策ですが、それでも解消されない場合には水道修理業者へ依頼するのがおすすめです。
ワイヤーハンガーを使用する
ワイヤーブラシがご自宅にない場合、ワイヤーハンガーを使用する方法もあります。
使用する際は、ワイヤーハンガーを曲げたりニッパーで切ったりして、1本の長い棒状に変形させてください。
そして、先端を小さな丸の形にまげて、ワイヤーブラシの先端部分を再現させます。
排水口に入れて奥までゆっくり差し込んだ後は、ワイヤーブラシと同様に回転させたり上下に動かしたりして、つまりの原因を取り除きましょう。
ただし、ワイヤーハンガーを使用する際はあまりにも深く入れ過ぎて抜けなくなってしまわないよう、注意しながら進めてください。
また、ワイヤーハンガーを無理に動かしてしまうと排水管を傷つけるおそれがあるため、少しずつ丁寧に動かすことがポイントです。
お風呂のつまりの予防方法
ここまではお風呂のつまりを自分で解消する方法を紹介してきましたが、つまりの解消には手間がかかるため、なるべく発生させたくないですよね。
ここからは、お風呂のつまりを予防するための方法を3つ紹介していきます。
どれも、日々のお掃除に取り入れやすい手軽な方法ですので、ぜひお試しください。
定期的に液体パイプクリーナーを使う
お風呂のつまり解消法として、パイプユニッシュなどの液体パイプクリーナーを紹介しました。
実は、こうした液体パイプクリーナーはつまりの予防にも効果的であるとご存知でしょうか?
お風呂のつまりの主な原因である石鹼カスや髪の毛は、日常的にお風呂を使用していればどの家庭でも排水管に溜まってしまう可能性があるものです。
一週間から二週間に1回程度、お風呂の排水口へ液体パイプクリーナーを注ぎ、時間を置いた後に水かお湯で流せば、蓄積した石鹼カスや髪の毛を取り除くことができます。
なお、液体パイプクリーナーを使用する際は、換気をしっかりと行うように注意してください。
つまりだけでなく臭いの予防にもつながりますので、定期的に液体パイプクリーナーを使用してみてはいかがでしょうか?
ゴミ取りシートを使用する
ゴミ取りシートは、排水口の上に貼り付けて使用するツールです。
これを使用することで、本来であれば排水口に流れていく髪の毛やゴミがシートに溜まり、排水管のつまりを予防できます。
また、ゴミが溜まったらシートを剥がして捨てて、新しいシートへ交換するだけなのでお手軽です。
毎日こまめに排水口の掃除をするのが面倒という人も、ゴミ取りシートを使えば楽につまりを予防できるはずです。
ゴミ取りシートは100円ショップやホームセンターで販売されているため、ぜひお試しください。
ヘアキャッチャーにネットを被せる
排水口にヘアキャッチャーがある場合、使い捨てのネットをヘアキャッチャーに被せる方法があります。
ネットは排水口用ネットであれば、キッチン用と書かれているものでも代用可能です。
ただし、ご自宅にあるヘアキャッチャーのサイズや形状に合うものかどうか、確認してから購入してください。
ヘアキャッチャーにネットを被せると、細かい網目が石鹸カスや髪の毛を受け止めてくれて、つまりを予防できます。
1日~数日に一度ネットを捨てて、新しいネットをヘアキャッチャーに被せるだけです。
お風呂掃除の手間が省けるだけでなく、手軽につまり予防対策ができて一石二鳥です。
自分でお風呂のつまりを解消するときの注意点
自分でお風呂のつまりを解消する場合、いくつかのポイントに注意する必要があります。
例えば、ワイヤーブラシやワイヤハンガーを排水管の中に入れる際、つまりの原因が取れないからといって無理に動かしてしまわないようにしましょう。
無理に動かしてしまうと、排水管を傷つけてしまったり、つまりの原因がかえって奥に押し込まれてしまい、つまりが悪化したりといったおそれがあるからです。
また、薬品を使用してつまりを解消しようとする場合、口や目、皮膚にかからないように注意してください。
もしも、かかってしまった場合にはすぐに水で洗い流し、状況に応じて医師へ相談しましょう。
そのほか、複数の薬品を混ぜると有害物質が発生するおそれもあるため、薬品に記載の注意事項をしっかり読んでから使用することが重要です。
お風呂のつまりは、排水管勾配の変化や排水桝が原因となっているケースもあります。
排水管勾配の変化は、経年劣化や地震といった理由で起こりますが、排水がスムーズに流れなくなって、つまりを引き起こす可能性が高いです。
排水桝は汚れが溜まってしまうと、排水の逆流が起こって、つまりにつながるおそれがあります。
いずれの場合も、自分だけで対処するのは難しいものです。
ここまで紹介した方法でもつまりが解消される気配がない場合、水道修理業者へ依頼するのが得策です。
今すぐに解消したい!そんな時は中部水道修理にお任せください
ここで紹介した方法でお風呂のつまりが解消されない場合は、水道業者に一度相談してみることをおすすめします。
自力で無理やり修理しようとすると、かえって排水管を傷めてしまうおそれがあるためです。
名古屋市に本社を構える中部水道修理では、24時間365日対応をおこなっておりますので、
急なお風呂のトラブルもスピーディーな解決を期待できます。
東海地方最安値を目指していますので、なるべく費用を抑えたいという方はぜひご相談ください。