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トイレタンク

トイレのよくある故障10選と、修理方法について水道屋が解説!

トイレの水が正常に流れる仕組みを理解しておこう

トイレタンクの構造

 引用:コスギ不動産 賃貸「故障かな?」と思う前に

https://www.kosugi-chintai.jp/trouble

トイレの水は給水管からタンクに水を溜め、タンク内の部品でコントロールされ、便器へ流れる仕組みになっています。

タンク内の部品は主にボールタップ・浮き玉・ピストンバルブです。ボールタップは給水管とつながっている部品で浮き玉はタンク内の水に浮かんでいます。水を流すことで水位が下がり、浮き玉も下がることでボールタップが連動して開き、給水管からタンクに水が入ります。タンク内の水量が一定に保たれる仕組みはこのようになっています。

ピストンバルブはタンクと便器の間にあり、水が便器に流れ込むのを防ぐ蓋の役割をしています。ピストンバルブはトイレレバーとつながっており、レバーを回すと連動して引き上げられます。この動作によって、ピストンバルブの蓋が開いて水が便器へ流れる仕組みとなっています。

よくあるトイレに関する故障原因と修理方法

日常生活に欠かせないトイレ設備ですが、ある日急に故障してしまうことがあります。

生活必需品であるだけに、故障したままの状態で放置するわけにはいきませんよね。

ネットではよくDIYによる修理方法が紹介されていますが、便器のつくりや配管、配線はかなり複雑で、知識のない方がやみくもに触ってもうまくいかないことが多いものです。

本記事では、よくあるトイレの故障とその原因、また修理方法についてまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

ウォシュレット(シャワートイレ)が故障する原因

ウォシュレットの故障

日本におけるウォシュレットの普及率はすでに7割を超えていて、利便性や快適性を支持する声が多く聞かれます。

一般的にウォシュレットの耐用年数は約10年と言われていますが、毎日使うものだけに寿命が早まることも珍しくありません。

たとえば、

 ・ノズルから出る水に勢いがない

・弱設定にしたわけでもないのに、水量が明らかに減った

・便座の保温モードが効かずに冷たい

・ウォシュレットの水が止まらない

などのときには要注意。

これらの場合、便器の周りで水漏れが起きている可能性が考えられます。

また、ノズルの吐き出し口、フィルターや接続部にカルキや汚れなどが溜まっていたりすることで故障してしまうことも。

ただし、便座が冷たいときには着座センサーが汚れていたり節電モードになっていたりするケースが多いので、まずは機器の状態を確認するようにしてください。

リモコンの電池が切れていたり、ウォシュレット本体がずれていたりすることもあります。

電源が入っているのに、ウォシュレットが全く動かなくなってしまったのであれば、内部の電気基盤が故障している可能性が考えられます。

こうなった場合、DIYはほぼ不可能ですので、専門業者やメーカーに修理を依頼しましょう。

▷ウォシュレットが動かない時の修理方法

ウォシュレットが動かないときには、まず電源がきちんと入っているかどうかを確認しましょう。

ノズルから吐き出されるする水が少なかったり、出なかったりしたら水量を強に設定し、変化はあるかどうか確認してみてください。

変わらなければ便器周りの水漏れをチェックし、ノズル吐き出し口の掃除をおこないましょう。

便座が冷たいときには着座センサーをまず掃除してから電源をつけ、節電モードを切って動くかどうか確認しましょう。

 ウォシュレットの水が止まらないときにはリモコンの電池を一旦取替え、ウォシュレット本体を正しく取り付け直してみてください。

内部の電子基盤の故障を自分で直すのは難しいので、専門店に修理を依頼するのが無難です。

トイレタンクの故障原因

トイレタンク

トイレタンク内の正常な水位は、オーバーフロー管の先端から23cmほどとされていますが、それよりも極端に高かったり低かったりした場合、故障を疑ってみてください。

トイレの水位に合わせて弁を開閉するボールタップが故障すると水位が上がって弁の動きがおかしくなります。

反対に鎖と排水弁が故障していると水位が下がって、悪臭が漂いやすくなります。

トイレタンクの修理方法

トイレタンクの構造

 引用:コスギ不動産 賃貸「故障かな?」と思う前に

https://www.kosugi-chintai.jp/trouble

トイレタンクの水位が通常より高いときにはまずボールタップを、反対に水位が低いときには鎖と排水弁を取替えてみましょう。

それでもよくならない場合、他に原因がありますので業者に相談することをおすすめします。

自動開閉が動かない、センサーが作動しないときの原因

人が近づくと便座の蓋が自動で開閉するタイプのトイレはとても便利ですが、長く使っていると自動開閉センサーが感知しなくなることがあります。 

便蓋が正しくセットされていて電源も入っているのに動かないようであれば、内部基盤が故障しているかもしれません。

ただし自動開閉センサーは室温が30°を超えていたり、壁や天井に暗い色を使っていたりしたときには反応しないことがありますので、思い当たる節がある方は一度調節してみてください。

自動開閉やセンサーが反応しないときの修理方法

便座の蓋が自動開閉しないときにはまず便蓋を正しい場所に配置し、電源を入れ直してみましょう。 

センサーが作動しないときにはトイレの室温を30℃以下にするか、壁や天井を明るい色にしてみて反応するか否かを確認してみてください。

水がタンクにたまらないときの原因

止水栓が閉めっぱなしだったり、タンク内の浮袋が劣化していたりすると、トイレのタンクに水がたまらなくなります。

ゴムフロートの破損につながる鎖の緩みや、ボールタップのフィルターの目詰まりもタンクに水がたまらなくなる原因のひとつです。

タンクの中に水がたまらなければ汚物を十分に流せなくなるので、原因を追究して解決しましょう。

自分でタンク周辺をいじるのが少しでも不安な方は、無理せず専門業者に相談することをおすすめします 。

▷水がタンクにたまらないときの修理方法

止水栓

水がタンクにたまらなければ、まず止水栓を開いて水の流れ具合を確認しましょう。

それでも変わらないようであればタンク内の浮玉やゴムフロートをつなぐ鎖が劣化している可能性があるので、新しいものに取替えてみてください。

ボールタップのフィルター掃除をするのもひとつの手です。

レバーが機能しないときの原因

トイレレバー

レバーを操作しても水が流れないときには

・レバーが錆びついていている

ゴムフロートと鎖が外れている

ボールタップのフィルター目詰まりやダイヤフラムの劣化

のいずれかが考えられます。

レバーが機能しなければトイレそのものが使えなくなってしまうので、早急に原因を突き止めて対策を取りましょう。 

▷レバーが反応するようにする修理方法

トイレのレバーがしっかり機能しなければ、まずレバー自体を取り外して錆を取り除きましょう。 

また、ゴムフロートと鎖を確認してつながっていなければつなげ直してみてください

ボールタップのフィルター掃除やダイヤフラムの取替えでも改善を期待できます。

バキュームブレーカの故障原因

公衆トイレ

学校や駅、空港、デパート、公共施設など多くの人が使用するトイレに採用されていることが多いのがレバーを上から押して水を流す、フラッシュバルブタイプのトイレ。

フラッシュバブルトイレは多くの人が使用するため、逆流防止としてバキュームブレーカと呼ばれる部品が備え付けられています。

しかし、このバキュームブレーカも経年劣化するものであり、故障するとトイレの水漏れが起こるので要注意です。

▷バキュームブレーカーの修理方法

バキュームブレーカーの故障は専門知識のない人が簡単に直せるものではないので、専門業者に修理をお願いすると早急に解決されます。

水が止まらないときの原因

・ゴムフロートと排水弁との間にゴミが挟まっている

ゴムフロートの老朽化で排水弁が覆われない

浮き球が外れている、または内部に水がたまっている

ボールタップの傷や汚れ

これらの原因によって、トイレの水の流れが止まらなくなることがあります。

▷水が止まらないときの修理方法

まずは水が止まらないとき、止水栓を閉めて水の流れを止め、早急に原因追究と対策を行いましょう。

便器に流れる水が止まらないときはゴムフロートと排水弁との間を掃除し、それでも直らない場合はゴムフロートや浮き球、ボールタップを取替えてから様子を見るようにしてください。

水が勝手に流れるときの原因

レバーを操作していないにも関わらず、トイレの水が流れ続けることがあります。

この場合、

浮き球ボールタップの故障(劣化や傷など)

ゴムフロートの破損

・ゴムフロートにつながる鎖の破損

・タンクレストイレについている自動洗浄機能の故障(トイレの部品は分解厳禁)

 などが主な理由として考えられますが、自分で修理するのはなかなか大変ですので、すぐ業者に相談することをおすすめします。

▷水が勝手に流れてしまうときの修理方法

トイレの水が勝手に流れるときは浮き球やボールタップ、ゴムフロート、またゴムフロートにつながる鎖を取り替えてみてください。自動洗浄機能が故障している場合は、メーカーなどに一度問い合わせてみてください。

自分で分解するのは絶対にやめましょう。

便座ヒーターの故障原因

便座温度の設定をオンにしているのに適温が保たれない場合、便座にヒビが入って内部基盤が損傷している可能性があります。

こうなるとほぼ自力で直すのは不可能ですので、一度メーカーに問い合わせてみてください。

▷便座ヒーターの修理方法

 便座のヒーターの温度調整がうまくいかないときには一度設定温度を上げてみましょう。便座にひびが入っている場合は、専門業者に相談してください。

 自動水栓の故障原因

トイレタンク

トイレで手洗いできる自動水栓は衛生的かつ感染症予防になるため人気ですが、一度故障すると、手をかざしてもほとんど出てこなくなってしまいます。

この場合泡沫口やパッキンまた泡沫ユニットの間にゴミが詰まっていたり人感センサーがそもそも汚れていたりする可能性があります。

掃除しても変わらない場合、内部部品が故障しているかもしれませんので、メーカーに問い合わせてみましょう。

電源プラグが入っているか、止水栓は開いているか、基本的なところもきちんと確認してください。

逆に水が出過ぎる場合は止水栓を開きすぎている可能性があるので、調節してみましょう。

▷自動水栓が反応しないときの修理方法

 センサーに手をかざしても水がしっかり出ないときには泡沫口やパッキン、泡沫ユニットを分解洗浄したり、人感センサーを掃除したりしてみてください。

 また、止水栓をひねって調整するのもひとつの手です。

それでも直らない場合は専門店に相談することをおすすめします。

トイレの故障修理にかかる費用

トイレの故障修理にかかる費用は原因によってさまざまですが、大まかな目安は以下の通りです。 

・トイレのつまり…5,0008,000

・配管のつまり…5,00015,000

・トイレ水漏れ…5,00020,000

・つまりを高圧洗浄機で修理…15,00040,000

・便器の取替…20,00025,000円(設備代は別)

・ウォシュレット取替…5,00012,000円(設備代は別)

 深夜や休日に修理をお願いすると、割増料金を請求されることがあります。

修理費用が心配なときには、あらかじめ見積もりを取っておくと安心です。

業者に修理を依頼した方がいいトイレの故障

故障箇所別にボールタップやピストンバルブ、レバーなどの部品の交換方法を紹介しましたが、自分で対処せず、業者に依頼した方がいい場合があります。それはトイレの陶器の破損やひび割れです。

トイレの陶器の破損やひび割れについては自分で応急処置を施したとしても、根本的な対策とはなりません。またきちんと修理しないまま放置すると水漏れが起き、大きな被害につながる可能性があるため、安全かつ確実に修理をするためにも業者への依頼をした方が良いでしょう。

修理ではなく買い換えた方がいい場合もある

トイレの修理ではなく、買い替えた場合がよい場合があります。ボールタップやフロートバルブの寿命は約7〜10年とされており、細かい部品の調整だけでは、不具合が度々起きることがあります。

近年は汚れに強く掃除のしやすい形状のモノや抗菌、防臭、節電など、様々な機能のトイレが販売されています。まだ不具合が深刻ではなくても、新機能のトイレに買い換えることによってトイレ掃除の煩わしさやトラブル対応などが軽減できる可能性があります。

トイレの不具合を修理すればいいのか、買い換えをすべきか、判断が難しい場合には、無料見積もりの相談を利用してみてるのが良いでしょう。

トイレが故障した場合の業者の選び方

トイレの修理を業者に依頼するときには、迅速で確実、そして良心的な費用を提示してくれる業者を選びましょう。

そのためには修理の内容をきちんと説明することが重要です。

費用を事前に提示してくれる、口コミ人気の高い業者を選ぶと後悔がありません。

中部水道修理は地域ナンバーワンを目指して、スピーディーかつリーズナブルなトイレの修理を行っております。

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