水圧が弱くなったときの原因と対処法について
水圧が弱くなると洗濯やシャワーの使い勝手が悪くなり、ストレスや光熱費のロスにつながります。「まず原因を特定し、簡単な原因は自分で対処、それ以外は適切な業者に依頼すること」が最短で確実な解決法です。
本記事では、自宅で簡単にできる確認手順と応急処置、DIYでの修理方法、業者に頼むべきサインと費用目安、再発防止策まで網羅的に解説します。
目次
水圧が弱くなったとき、まずどこをチェックすればいい?

最初に「家全体で水圧が弱いのか」「特定の箇所だけ弱いのか」を確認してください。原因が屋外配管やメーター、給湯器にあるのか、蛇口やシャワーヘッドなど局所の問題かで対処法が変わるためです。
例えば、キッチンだけ水圧が弱ければ蛇口本体や浄水器の目詰まりが疑われ、家中で弱ければ元栓・水道メーターや道路側の配管トラブルを疑います。
確認手順(1〜3分)
- キッチン・洗面・浴室・洗濯機の順で水を出して比べる。
- 全て弱ければ元栓(家の止水栓)を確認し、全閉→全開で戻してみる。
- 屋外の水栓や散水栓も同様に確認する。
家全体の水圧が弱い場合の主な原因は?
元栓の部分閉め、自治体側の本管工事や破損、水道メーターの不具合、給湯器の故障が原因であることが多いです。家全体に水を送る系統で流量が制限されると、全ての蛇口で同時に水圧が低下するためです。
具体例・対処法:
- 元栓が部分的に閉まっている → 元栓を完全に開ける(時計と反対回り)。工具が必要なら無理をしない。
- 自治体の工事や破損 → 近所で水道工事や断水情報が出ていないか確認(市区町村の公式サイトや掲示)。
- 水道メーターの故障 → 請求額の変化やメーターの異常動作があれば水道局へ連絡。
- 給湯器のバルブ不良(熱交換器や減圧弁) → 給湯器のメーカーサポートや設備業者へ連絡。
特定の場所だけ水圧が弱いとき、どこを疑う?
蛇口のストレーナーやシャワーヘッドの穴詰まり、浄水器や混合栓内のカートリッジ劣化が多い原因です。水が出る直前のフィルターや小さな通路が詰まると、その箇所だけ流量が落ちます。
具体例・対処法:
- 蛇口の先端を外してストレーナー(網)を清掃する。クエン酸や酢で石灰を溶かすと効果的。
- シャワーヘッドを外して目詰まりを掃除する。ハードなスケールはつけ置きで落とす。
- 浄水器が設置されている場合はカートリッジの交換時期を確認する。
DIYチェックポイント
- 水圧低下の箇所で蛇口本体を外して内側を目視する。
- フレキシブルホースの折れやナットの緩みも確認する。
一時的な水圧低下(季節・時間帯)って何が原因?
朝夕のピーク時間帯や夏季の散水・洗車などで同時に水を使うと圧力が下がります。また冬季は凍結対策でバルブが絞られることがあります。同時大量使用で配管内の圧力が分散するためです。
例えば、朝のシャワー時間帯に複数の水栓が使われる集合住宅では、他住戸の使用状況で自分の水圧が下がることがあります。
自分でできる対処法・改善手順
ストレーナー清掃、シャワーヘッド掃除、元栓点検、給湯器フィルタ掃除で多くのケースは改善します。詰まりや閉塞が主な要因であり、手順通りに行えば安全に改善できるためです。
具体的な手順(初心者向け):
- 元栓の確認:全開になっているかを確認。少し閉まっていれば全開にする。
- 蛇口の先端外し:先端のキャップを回して外し、ストレーナーを取り出して掃除。
- シャワーヘッド掃除:ぬるま湯とクエン酸で数時間つけ置きし、細いブラシで目詰まりを落とす。
- 浄水器・浄化器のカートリッジ交換:メーカー推奨の時期に交換する。
- 水圧上げ機器の導入検討:家庭用ブースター(増圧ポンプ)設置は最終手段で、設置には電源や適合確認が必要。
プロに任せるべきケースと費用の目安
道路側本管の故障、配管の老朽化による交換、給湯器内部の大掛かりな修理、増圧ポンプの設置はプロに依頼してください。掘削や高圧作業、法的手続き(水道局との調整)が伴うため、安全かつ確実に対応する必要があります。
費用の目安(参考):
- 蛇口交換:5,000〜30,000円(機種による)
- シャワー混合栓のカートリッジ交換:8,000〜25,000円(部品+工賃)
- 配管修理(露出部): 20,000〜80,000円
- 配管交換(床下・壁内含む): 100,000円〜(規模で大きく変動)
- 増圧ポンプ設置:100,000〜250,000円(製品+施工)
※料金は地域や業者で差があるため、複数見積もりを比較することを推奨します。
再発を防ぐための日常メンテナンス
半年から1年ごとの点検と、蛇口・シャワーヘッドの簡単な清掃を習慣にしてください。スケール(石灰)やゴミの蓄積が徐々に水路を狭めるため、早めの対応で機器寿命も延びます。
具体策:
- 月に1回、シャワーヘッドや蛇口のストレーナーを掃除する。
- 浄水器や給湯器のフィルタはメーカー推奨に従って交換する。
- 冬季は凍結防止のため水抜きや保温を行う。
まとめ:原因を見極めて、まずは自分でできることを試し、必要なら専門家へ依頼する
水圧の低下は原因が多岐に渡りますが、最初の一手は「家全体か箇所限定かを判別すること」です。ストレーナーの清掃や元栓確認など自分でできる対処で改善するケースは多く、それにより費用と手間を抑えられます。一方、道路側の本管トラブルや配管交換、増圧機の導入が必要な場合は専門家へ相談し、複数見積もりで業者を比較することが賢明です。必要なら、現状を伝えるための業者用チェックリスト(コピペで使える)を作成しますので、お申し付けください。
よくある質問(FAQ)

Q1. マンションで自分だけ水圧が弱いのはなぜ?
A. 管内の配管径や各住戸までの配管ルートの違い、バルブ調整、他住戸の同時使用が影響します。管理会社に相談して配管図面を確認すると原因特定が早まります。
Q2. 増圧ポンプは全ての住宅で設置できる?
A. 電源や配管スペース、給水方式(上水/加圧方式)により可否が分かれます。導入前に専門業者による現地調査が必要です。
Q3. 自分でフィルタ掃除しても改善しないときは?
A. 配管内部の狭窄や本管側の問題が疑われます。プロによるカメラ調査や高圧洗浄を検討してください。
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